「グラレコラボ」始めます

はじめまして!ハルナカアートの代表を務めます、グラフィック・クリエイターの池田萌絵(いけだもえ)と申します。
会議や講演、イベント等の内容をリアルタイムで手書きのグラフィックで記録する「グラフィックレコーディング」略して「グラレコ」をメインのお仕事として行っております。

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始めるきっかけは母校のインタビュー記事

2023年1月、ありがたいことに、中学・高校と通っていた「跡見学園」の学校誌“ブロッサム“にてOGインタビューを掲載いただきました。その際に、仲のいい友人はもちろんのこと、卒業ぶり・成人式ぶりなど本当に久しぶりに連絡をくれた同窓の子がたくさんいました。

「同級生が活躍してるの見れて嬉しくなった!
「インタビュー感動した!私も頑張ろうって思った」
「萌絵ちゃんが書いてくれた絵まだ大切にとってあるよ!」
など、私にはもったいない言葉をたくさんもらいました。私の言葉で大切な友達が少しでも元気が出たことで喜びがいっぱいでした。
そして同時にちゃんと言葉にして発信することの大切さをひしひしと感じ、今回オウンドメディアを始めることにいたしました。

初回には、グラレコラボを始めるきっかけになったその跡見学園のインタビューの内容に加えて、誌面スペースの関係で話しきれなかったことについて掲載させていただければと思います。

グラフィック・クリエイター池田萌絵

「グラレコ」というお仕事について

私は「グラレコ」を中心に手描きのグラフィックによる表現で場やサービスを彩るお仕事をしております。
グラレコとは「グラフィックレコーディング」の略で、リアルタイムで話の内容を手描きのグラフィックを使い1枚にまとめるという手法です。いわば絵で作られた議事録のようなものです。

私は初めてグラレコさせていただいたのが朝日新聞社さんの「未来メディアカフェ」というイベントで、当時大学3年生だったのですが、当時からずっとSDGsやサステナビリティに興味があり、そのような場で描くことが今でも多いです。

気候変動など、少しイメージがつきづらくてとっつきにくい、でもとても大事なことを知る・興味を持つ「きっかけ」としてのグラレコが描ければと思っております。

SDGs等を中心に講演会やワークショップ、企業の会議などでご活用いただくことが多いですが、最近はテレビ朝日さんの番組「おるおるオードリー」でもグラレコさせていただいたりと、グラレコ自体の広がりや可能性を感じております。

グラレコの魅力と大変さ

グラレコやグラレコ風の図解イラストを描かせていただく時、絵ももちろん大事ですが、一番は「本質を理解する」ところにあります。
この講演で一番伝えたい核になる学びは何なのか?このワークショップで今一番みんながワクワクしたアイデアはどれなのか?会議で議論が活性化するために図解化するべきは今どこなのか?
その本質を一瞬で見抜き、一言でまとめ、図解も添える。
ある意味、同時通訳の方のような集中力を必要とするため、2時間グラレコした後は脳みそが沸騰しそうになるくらい疲れます。

ただ私は今のお仕事を大変と感じる部分はあっても、嫌だと感じたことは一度もありません。ラクという意味の「楽しい」ではなく、産みの苦しみみたいなものも全部ひっくるめた「楽しい」を、つねに今のお仕事に感じています。

グラレコの仕事に出会った経緯

私は跡見から指定校推薦で学習院大学の経営学科に進んだのですが、そこでの恩師との出会いが全ての始まりでした。私が入学したのと同じタイミングで赴任した特別客員教授の斉藤徹先生です。彼は日本IBM出身のバリバリの実業家です。

プレゼミのような1年生の前期だけの少人数の授業を選ぶ際、なんとなくで斉藤先生のクラスを選びました。ですがそれが大正解で、これ起業アイデアを考える授業が楽しくて楽しくて、授業が終わってからも先生のもとで個人的に集まって学んで、1年生の終わりにJBMCというビジネスコンテストに出場しました。
そしてその際のメンバーで「株式会社dot」を創業しました。
大学の学びを実践する場があったのが、私にとってとても幸運なことだったと思います。

dotではZ世代向けのマーケティング・リクルーティングのイベント事業をしていましたが、大学2年生の時に斉藤先生に「グラレコっていうのあるよ」と教えていただいて、絵を描くのが好きな仲間たちで試行錯誤し、今のグラレコの形に行き着きました。

また、dotとは別で、同じ経営学科の先輩で学生起業された方からイラストの仕事を頼んでもらったことをきっかけに、現在と同じ「ハルナカアート」という屋号を掲げてちょこちょこイラストや漫画のお仕事もしておりました。

現在はより自分に合った働き方を求め、dotからは独立し個人事業主として生きています。
約束を守るのは当然ですが、それ以外で何だかやる気が出ない時には何時間もお昼寝をし、ノった時には何時間も没頭して絵を描くといったような気ままな生活をしています。
経営判断も営業も全部自分ひとりでしなくてはならない責任や不安はありますが、好きな人と好きな場所で好きな時間にやりたい仕事をやりたいだけできる、そんな自由が私にとっては一番魅力的で、今の環境をとても気に入っています。

跡見で一番の思い出

やはり、得意な絵を描くという能力を活かして人に喜んでもらえたことがいい思い出です。ひとつ印象に残っているのは、中学3年生の際に行った広島の修学旅行のしおりの表紙イラストを描かせていただいたことです。私は「原爆ドーム」のイラストを描きました。
そしてそのイラストが表紙になったしおりを、250人を超える同級生たちがみな持って広島での平和学習に取り組んでいる様子が今でも思い出に残っています。

そうして絵を描いていたからこそ親友ができた体験もぜひお話しできれば。
それは私の腹心の友・伊藤瞳ちゃんです。彼女は今、仙台放送でアナウンサーとして活躍しています。私は中学時代から、送辞を読んだりと優秀な彼女のことを一方的に「すごいなあ」と知ってましたが、実は向こうも「絵が上手い子」と知ってくれていたようでした。そして高校1年生になって初めて同じクラスになった時「ずっと友達になりたかったの!」と言われ、そこからは一気に親友になり、お互いのことを当時放送していた朝ドラ(花子とアン)になぞらえて「腹心の友」と呼び合う仲になりました。
彼女に話したら、「私そんなこと言ったっけ?」と言っていましたが(笑)
絵を描くことによって絆がつながったエピソードの1つでした。

その他にも、ハロウィンやバレンタインなど、季節ごとにイラストをカードにして友人や先生に配って周りました。「あの時もらったイラスト、まだ部屋に飾ってあるよ!」と言われることもあります。
私が絵を描いたことで楽しんでもらえたり喜んでもらえたりしたことが、私の宝物です。

グラレコの原点は学生時代の板書

まさに私の「グラレコ」の原液となるような成分は、跡見時代の板書をノートにとっていたところから来ているような気がしています。当時はグラレコという単語は知りませんでしたが、ノートをいかにいい感じに取れるかが私の楽しみでした。「いい感じ」というのは、綺麗というだけでなく、わかりやすいとか可愛いとか面白いを含んだ意味合いです。

生物の解剖図をいかに忠実に再現できるか、日本史の人物の似顔絵を描いて印象深くできるか、数式をいかに美しく書けるか・・・など、楽しみながらノートをとっていました。
そしてそれを定期考査前によく友人に貸したり写真を送ったりしていました。
友達のためと思ってわかりやすくまとめたら、まさかの自分が漢字テストで100点をとってしまった、なんてこともあって「人のためは自分のためでもある」を実感した瞬間でした。

好きなことを肯定され、得意なことを活かす場をいただけた。跡見という環境で過ごさなければ今の私はなかったと思います。

グラフィック・クリエイターとしてのこれからの夢

企画中の書籍をちゃんと出版までこぎつけるとか、売上を伸ばすとか、そういった目標もありますが、「死ぬまで自分の得意なことを活かして人や社会の役に立ち続けていたい」それが私の夢です。
私はグラレコはひとつの手段でしかないと思っていて、今はこれが一番喜んでいただけることなのでやっていますが、もしかしたら10年後は全く違うことをしているかもしれません。
でも、自分ができて他の人にできないこと、それをやり続けて、役立って、喜ばせていたいです。いい人ぶってるんじゃなくて、それが一番自分の幸せにつながると知っているからです。

お盆休みで周りの友人や家族が休みだったので私も合わせてあまりお仕事をしていなかったら、だんだん抑うつっぽくなって、体までだるくなってきたんです。でもお盆明けにグラレコの仕事をしたら、急に元気になってしまって!自分でもびっくりしました。

私にとって、精神的・肉体的・経済的に、このお仕事が必要なんだなぁと実感しました。本当に今のお仕事に生かされていると感じます。
また独立してから信心深くなってしまって(笑)、ことあるごとに神社にお参りしているのですが、その時にいつも「神さまどうか、絵を描いて人のために役立つという使命をこれからも私に与えつづけてください」と心の中で唱えています。

能力の有無や成功するしないもある意味すべて運だと思っているので(もうちょっと詩的にいうなら、全て神さまからの贈り物だと思っているので)、慢心せず、周りへの感謝をつねにしながら、精進していきたいと思っております。

メッセージ

私はずっとずっと「みんなと同じようにできない子」でした。小学校は途中で通えなくなるし、大学受験はつらくなるし、就活はろくにしないし、会社ではうまく立ち回れないし。
とことん組織というものが向いてませんでした。
そしてそれを「悪いこと」と思ってました。

「どうして私はみんなが普通にやっていることができないんだろう」
よく私の頭の中をぐるぐる駆け回っていた言葉です。

でも、みんなと同じになれなくてもよかったんです。
私の大好きな絵本『きみのことがだいすき』(作:いぬいさえこ)の一節を引用します。

“99人に合う靴だって、きみに合わなきゃ 意味がないんだ。
みんなが平気な顔をしていても
きみが、
ちょっと いたいな。
なにか へんかも。
そう思った時は、無理をしなくたって いいんだよ。”

自分がやれることを、やれる範囲でやってみる。それが幸せになる一番の近道だと思っています。
「でも私にやれることなんてないよ!」今そう思ってしまった謙虚なあなたに、得意を見つけるヒントをひとつお渡しできればと思います。
自分じゃ「こんなのみんな出来るよ」と思ってるけど、やけに褒められること。人に対して「どうしてこれができないの?」とちょっとじれったくなること。
それがあなたの得意を見つけるサインです。

そしてそれが見つかったラッキーな人は、どうか身近な誰かを喜ばせるためにその「得意」を使ってみてください。
きっとお腹の底からじんわり熱くなるような幸せが湧いてくるはずです。

おわりに

いかがでしたでしょうか。自分のインタビューを改めてお見せするのは少し気恥ずかしいものですね(笑)

これからグラレコの書き方や活用法などについて、ライターの方のお力も借りてバンバン発信していく予定ですので、是非「グラレコラボ」をよろしくお願いいたします!

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